るろうに剣心 最終章 The Final

今、これをいいたいっ

何年ぶりだろうか。

夫と息子がいないので、独身の夜を過ごすことになった。

さて、何をしよう。

コロナ禍でなく、緊急事態宣言も出ていなかったなら、確実になじみのバーに一人で行くところだが、今回はままならない。

そうだ、「るろうに剣心 最終章 The Final」の公開が始まっているはずだ・・・

この映画も、「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」とともに、どうしても見なくてはならない、と思っていた作品だ。

バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~
上演時間 7:25だと・・。 こんな早い時間は駐車場が開いてないので、電車で行くことになる。 電車で1時間。チケットを買う時間などを考えると6時に出るということは、5時起きである。 今日のこの時間を逃せば次回行けるとしたら...

そんなわけで、何年も映画鑑賞から遠ざかっていたのに、連チャンでまたコロナ禍の中、一人で映画を見に行くことにした。

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「るろうに剣心」の原作は大人気コミックだ。映画の他、アニメにも舞台にもなっている。

映画は、今までの3作製作され、私はすべて鑑賞した。

私が、なぜ「るろうに剣心」の映画にこだわっているかというと、理由は以下の通りだ。

・全作観ている
・原作も「人誅編」まで読みおもしろいと感じているから
・江口洋介さん演じる斎藤一を観たかったから
・青木崇高さん演じる相楽左之助を観たかったから
・どのキャラクターについてもそうだが、俳優さんがどんな形で演じるのが見てみたい

で、ある。

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なんといっても、江口洋介さんである。

続編が作られると聞いたとき、江口さんの斎藤一がまた出るかどうかをまずチェックした。

Twitterで出ることを知った時にはまたもやガッツポーズ。

見に行くことは確定した。

新選組三番隊組長。明治維新後は警視庁の警察官となり、西南戦争では警視隊に所属して西郷隆盛軍と戦うというドラマチックな人生を送った実在の人物。

この斎藤一という人をさまざまな作品でいろんな方が演じているが、今まで見た中でニヒルで、しかもダントツにかっこいい。

特に一番最初のるろうに剣心でのかっこよさに私のハートは射貫かれた。

ヘロヘロである。

今回も渋くて、かっこいい斎藤一を見られて私はゴキゲンである(≧∇≦)

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そして青木崇高さんである。

もー、ホントに大好きな俳優さんなのだ。

破天荒で一本気、走り出したら止まらない役をやらせたら天下一品。

けれど、細かで繊細な感情表現も絶妙にうまい役者さんである。

もともとるろうに剣心を一番最初に見ようと思った動機がこの方が相楽左之助役をするという理由であった。

なんだろうな、この方の相楽左之助さんを観ていると、それだけでテンションが上がるというか、元気をいただける気がするのである。

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さて、本編の感想であるが・・・

☆満点5であれば、4だろうか。

これは完全に個人的な意見であるのことを申し上げた上でネタバレのないように書いていく。

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まず、息を殺してみる時間が長すぎたことが気になった。

原作に沿っていれば仕方のないことなのだろうが、シリアスな場面が多すぎてこれが私にしんどかった。

たとえば1作目でいえば、香川照之さん演じる武田観柳が出てくるだけで、笑えていた。
(ある意味半沢直樹の大和田常務のように)

唯一私が笑ったのは、呉黒星役の音尾琢真さんが出てきたとき。

いつもの音尾さんとは思えぬビジュアルで「音尾さん・・・」と思わず吹き出してしまった。

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アクションに関しては文句のつけようがないくらいすばらしかった。

この「るろうに剣心」シリーズは今までの「チャンバラ」的な刀の使い方ではなく、完全に世界に通用する形を作り上げている。

舞のようなアクションはそれだけで見る価値はある。

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原作に即しているかというと・・・

申し訳ないが、原作を読んだのがはるか昔で、整合性を考えられるほどの記憶が伴わなかった・・・

それでもどの場面も美しく、はかなく、大友ワールドが出来上がっていた。

巴役の有村架純さんがまるで原作を抜け出たかのように本当に美しかった。

一番心に残ったのは、縁と再会するときの剣心、佐藤健さんの演技だった。

みるみる表情が変わり、さまざまな感情が去来するのが見て取れた。

佐藤健という俳優さんは、アクションだけではない、広く深い演技力を持っていることが再確認できる場面であった。

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最後に・・・

後半で原作にはない思わぬサプライズがあった。

いろんな事情でこういう形が取られたのかもしれない・・と思う節もあったが・・・

うれしくて、ついつい見入ってしまったほどだ。

これは「るろうに剣心」ファンからは賛否両論があがりそうだったが、私は純粋にうれしかった。

ぜひ劇場で確認していただけたらと思う。

このシーンだけ切り取れるなら、私は何度でも見たいと思ったくらいである。

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「The Final」は縁編であるが、「The Beginning」は剣心がなぜ人切りとなり、殺さずの誓いを立てたのかを描いているという。

また出演者が豪華である。

桂小五郎役に高橋一生さん
沖田総司役に村上虹郎さん
高杉晋作役に安藤政信さん
辰巳役に北村一輝さん

が出演するという。

こちらも期待大である。

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帰ってからテレビで「るろうに剣心」第一作目が放映されていた。

当時まだそこまで知名度のなかった窪田正孝さん、綾野剛さんが出演されていて、浦村署長役は故 斎藤洋介さんであった。

ああ、9年も経っているのかとしみじみし、よくも続編を作ってくださった、と心から感謝したくなった。

本当なら、去年公開されていた作品。

最後の「The Beginning」も、心して見に行くつもりである。

 

コメント

  1. […] るろうに剣心 最終章 The Final | フラットな気持ち (chihaya-pleiades.me) […]

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