図書館のススメ【最近の図書館事情】

今、これをいいたいっ

以前のブログにも書いたが、私は本を読む速度が自然と早くなってしまった。

詳しくはこちらのブログから

読書家 ↓ ↓

読書家
私が図書館で本を借りるためネット予約をしてるいるのを見て、隣の同僚がびっくりしたように言う。 「本なんて、今も読んでるの?」 私もびっくりして反対に訊く。 「え、読まないの?」 質...

推理小説を読み続けた先にあったもの ↓ ↓

推理小説を読み続けた先にあったもの
私の中高の学生時代は推理小説を読む時間にほとんどが費やされた。 お小遣いのほとんどは推理小説を買うために消えたといっても過言ではない。 特に探偵が出てくるミステリーにのめり込み、当時飼っていた猫の名前は、本職は東京大学医学部法医...

 

本は読みたいが、まともに本を買っていると、家計に響いてしまうことが悩ましい。

以前はアマゾンのレビューなどを読み、「これほしいっ!」と思うとあとさき考えずについついポチっと、購入していた。

しかし、レビューを読み込んでも、それは読んだ人の感覚であって、自分に合わないことも多く、結局は古本屋さん行きになることが多かった。

そんな時、図書館の存在を思い出した。

私の図書館の思い出といえば、受験勉強の時に友達と一緒に勉強会をしたくらいしかない。

そのついでに、借りたい本があるのかと探してみても、ほとんどが貸出中でお目当ての本に出合えたこともなかった。

ものは試しだ。

あれから何年も経っている。

図書館も進化しただろうと思って、ホームページを検索してみてびっくりした。

今は、図書館利用券を作っておけば、ネットで予約ができるのだ。

しかも、10冊も事前予約ができる。

順番さえ待てば、お目当ての本が読めるのだっ。

しかも、図書館でなく、図書室のある公民館を指定すれば、そこで受取が可能なのだ。

わざわざ遠い図書館に借りに行くこともなく、近くの公民館が開いている時間に受け取れる。

なんといううれしいシステムっ! (≧∇≦)

私は嬉しくて、早速登録し、本を予約するようになった。

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誰にも借りられていない本は、所蔵している図書館、公民館から移送されて、大体2、3日で受取場所に届く。

届けば、「準備が整いました」というメールが届く。(メール通知は希望者のみ)

取り置き期限は約1週間。期間内に受け取らないとその本は次の予約者に回る。

返却は、設置してあるポストに投げ入れればいい。

夜でも朝でも、図書室が開いていなくても自由に返却できる。

レビューで気になった本を借り、合わないな、と思ったら返せばいいし、読んでみて手元に置きたくなったら購入する。

おかげで本代がずいぶんかからなくなった。

ただ、問題もあった。

ベストセラーの本や、人気著者さんの本は蔵書に大体あるのだが、検索しても引っかからない本もかなりの確率であったのだ。

レビューで気になっている場合、これは買うべきなのかずいぶんと悩んだ。

そこで思いついた。

職場がある隣の市の図書館はどうだろうか、と。

会社の近くに、大きな図書館があった。しかし、その市に住んでいない私は本を借りることができないので、足を踏み入れたこともなかった。

同僚が本を借りる、というので試しにPCで蔵書を検索させてもらうと、なんとお目当ての本がヒットした。

おお、これはいいぞ。(≧∇≦)

同僚はそんなにたくさんの本を借りる人ではないので、彼女のアカウントで借りてもらおうかと思ったら、

「〇〇市に在住・在勤・在学の方は図書館利用券をお作りいただけます。」

と書いてあるのを発見っ。

在勤証明書があれば、借りられるというのだ。

早速、総務で証明書をもらい、手続して、お目当ての本を借りることができた。

うお~っっ  ラッキー (⌒∇⌒)

これに私は味をしめた。

人気の本は、借りるまでに時間がかかる。

準備完了の通知が来て、「この本予約したっけ?」と考えてしまうほど、待たされることもある。

一度、超人気作を予約したとき、7か月かかり、通知の意味が分からずポカンとしたことがある。

読みたいと思う熱がすっかり完全に冷めしまう。

そこでハタと思いついた。

2館の図書館を予約すれば、早く読めるのではないか?

そう考えた私は、なかなか予約の取れない本にこの手を使ってみた。

よくよく観察してみると、市によって蔵書の傾向があることがわかった。

私の住む市はビジネス書が多いが、隣の市は哲学系の本が多い。

同じ本でも蔵書の数量が違う。

これも発見であった。

その傾向を考えて図書館の使い分けを次第にするようになった。

思想系の本は隣町、人気のビジネス書は住んでいる市の図書館・・・という風に。

土地によって見える風景が違うように、その都市の図書館にも各々個性がある、ということなのだろう。

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今、ひそかに楽しみにしていることがある。

先日直木賞候補に挙がった加藤シゲアキさんの「オルタネート」である。

私の住む市では

蔵書が16冊、予約人数317人、3/29に予約して私の現在順位 263位

職場のある隣の市では

蔵書2冊、予約人数99人、同じく3/29に予約して私の現在順番、80位

どちらの市から先に連絡くるだろうか・・・(≧∇≦)

いずれにしても、まだまだ先は長そうだ。

読みたかったのでよっぽど購入しようかと思ったが、実験を兼ねてぐっと我慢してみることにした。

図書館のレース(?)を眺めながら待つのもなかなか楽しいと気づいたからだ。

こんな風に私の読書ライフは豊かになっていった。

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豊かなになった読書ライフにも思わぬ落とし穴があった。

10冊予約している本は、予約人数も違うし、返す人たちのタイミングも測れない。

時に、神様がいたずらをしたかのように、一斉に私の手元に本がやってくるときがある。

一番多かった時、7冊一度に届いて、途方に暮れた。

返却期間は等しく2週間。(そのあと予約されていない場合は2週間延長できる)

その2週間は仕事以外はすべて読書に注力する時間となった。

今も、手元に2冊あり、あと2冊が近日届く予定だ。

今週も忙しくなりそうな予感がする(笑)

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そんな話を同級生に話した。

「甘いわ。リクエストサービスをまだ使ってないじゃないの。」

「何?それ。」

「蔵書になくても、リクエストサービスを使えば、その本を購入してくれるか、そうでなければほかの市の図書館から取り寄せてくれるサービスよ。そのサービスを使って、お目当ての本が手に入らなかったことは一度もないわ。」

さすがである。

彼女は読書が盛んだった高校の図書委員をしていて、読書が趣味。

現在は専業主婦。

あらゆるジャンルの本を読みこなし、もよりの図書館を使いこなす猛者であった。

ひれ伏しながら、彼女のいうリクエストサービスを使ってみた。

住んでいる市、職場のある市の図書館にもない本が、何十キロも離れたはるか遠くの図書館のラベルを背負って手元に届いたとき、私は本よりも、システム自体にひたすら感動してしまった。

本当に便利な世の中になったものだ・・・。

ちなみに、私は使ったことはないが、電子書籍、DVDの貸し出しなどもある。

図書館、おそるべし、である。

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最後にもう一つ、私が利用している、いや活用していることがある。

不要になった本の寄贈だ。

購入してみて、自分に合わないと感じた本を今まで私は古本屋へ持って行っていた。

図書館に返却に行った際、たくさんの絵本を司書の方に渡している女性を見かけた。

10冊以上あったので、これは借りた本ではないな、と観察していたら寄贈していることがわかった。

女性が帰った後、「本は寄贈できるのですか?」と聞くと、いろいろな制限もあるが、古い、汚いものは別として、よっぽどのことがない限り受け付けてくれるとのことだった。

「この市の図書館で受けつけなくても、他の市や、施設で大切に使わせていただきます。」

ここでもまた感動した。

古本屋さんに売っても値段はたかが知れている。

私にとって不要な本でも、誰かの手に渡って役に立つのならと考えるだけでも気持ちが豊かになる。

最近、電子書籍で買うことも多くなったが、書棚の整理をしてときどき見つけた不要本はこうして寄贈するのが常になった。

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よかったら、みなさんも近くの図書館へ足を運んでほしい。

きっといろんな発見があることだろう。

そして今も私のネット図書館ページでは予約待ちの本が並んでいる。

休みになるごとに、「まだかな、まだかな」とサンタクロースを待つ子供のように私は本がくるのを待っている。

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