星野源さん、ご結婚おめでとうございますっ! ということで・・・ 星野源という人。

星野源 SUN エッセイ

お笑いが好きだ。

特に、NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント」はシーズン1から見ている。

ウッチャンが作り出すコントの世界が大好きで、いつもワクワクしながら見ている。

その出演者の中に、見慣れないおにいちゃんがいた。

明らかに芸人さんとは違うので、俳優さんなのかなと思っていた。

ある放送の時、自分のひそかな楽しみを紹介する「spice of LIFE」というコーナーで、

そのおにいちゃんは

「バスタブの中に上向きでブクブクもぐって、それが自分のひそかな楽しみ」

と、かなり熱っぽく、のたまわった。

う、変わってる。この人。

そのあと、彼が曲作りをする場面が映る。

へぇ・・・・、このおにいちゃん、役者さんじゃなくて、ミュージシャンなんだ。

だからなんだか感覚がちょっと変わってるのかもしれないな。

 

それが星野源という人の第一印象だった。

 

そのシュールさに心惹かれて、私はLIFE!を見るときに「星野源」というタレントを意識的に見るようになった。

シャワーに打たれていて、突然曲がひらめいて、裸のままその曲をあわてて書いていったというエピソードをLIFEの中で披露する星野源さん。

音楽のことを語る時、本当にうれしそうで、音楽が大好きで真剣に取り組んでいるのが画面から伝わってくる。

ミュージシャンなのに、なんでコントやってるんだろ?とその時は思っていたが、俳優も、文章も書くマルチな人だということを知ったのは随分後だった。

 

そんな経緯で、後々、星野源さんが大ブレイクして、「ああ、知ってるよ」というと「あなたって、情報通なのね」的なことを言われることが多かった。

そのたび、自分がえらいわけじゃないのにキラキラした視線を向けられてドヤ顔になる私(笑)

すっかり有名になった星野さんの演技も曲も知ることができたので、今度はどんな文章を書くのか興味がわいた。

(私って、どうも人に興味を持つと派生的にその人のしていることに興味を持つタイプなようで)

星野さんはエッセイ本を何冊か出しているそうなので、その本を図書館で予約すると・・・

80人待ちとか!!!

どんだけ人気なんだ・・・・

 

待つこと、半年。

やっと手元にやってきた本を次々と読む。

 

けれど・・・期待に反して、どうにも私の波長には合わなかった。

大好きなもの、感じたことを言葉につづってはいるけど、なんだか私には伝わってこない。

「そうそう、それだよね、そうだよね!」とわかる人にはいいのかもしれないけど、

星野さんの好きなものと、私の好きなものには温度差があるようで

あふれんばかりの彼の情熱に共感するのはむずかしかった。

 

好き嫌いではなく、世の中は合う、あわないっていうことが生じる。

うーむ、文章については、私には合わないのかな。

 

残念だなぁ・・・と思いながら、次々やってくる予約本を読んでいった。

そして最後にやってきた本、「いのちの車窓から」

この本は、星野さんが命にかかわるほどの大病をしたあとに出した本。

読み始めると、最初からグイグイ惹きこまれた。

今までの本の文章とは明らかに違うと思ったのは、余計なものがなく、そぎ落とされて、大切な言葉だけで構成されてること。

夢中になって読んでしまった。

これだけのものを書くのに、星野源さんというひとは、どれだけ己と、孤独と、病と、あふれ出す情熱と向き合ったのだろうかと思ったら・・・

 

胸が熱くなって、泣きそうになった。

 

星野源さんって、すてきな人だと思った。

こちらに、新垣結衣さんのことも書かれている。

芸能界という世界で普通でいるためにこの人はどれだけの努力をしているのだろうか、という内容だった。

そのエッセイだけ、とがっているような、変わった視点から見ている星野さんの文章の雰囲気が違っていたことがとても不思議だったのを記憶している。

ちなみにこの本、現在Amazonで演劇部門で1位になってます(笑)

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もうひとつ、不思議なことがある。

4年前大病をし、手術したあと、2年ほど人の声が入った音楽を受け付けられなくなった。

なぜか、といわれても自分でもわからない。

ほとんどが自然音(虫の声とか川のせせらぎ、鳥のさえずり系)と、弦楽器の曲(ピアノ、ハープなど)
以外、体が拒否反応を起こした。

唯一、人の声の入った曲で聴くことができたのは星野源さんの曲だったのだ。

特に「SUN」が好きだった。

星野さんの詩は、迷路にはまったかのような言葉で、人に問いかけてくる。

そして誰にもつくれないし、聴いたことのないメロディライン。

エッセイにも書かてれいるが、一音一音にも気を配り、楽器にとてもこだわられている。

マリンバや二胡の使い方が素晴らしく、心に響き、しみわたった。

だから、生きる力を蓄えていた私の身体が唯一受け付けたのかもしれない。

そんな経緯もあって「星野源さんの曲」は私の中で、音楽のジャンルの中でも「特別枠」となっている。

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最後に。

ご結婚おめでとうございます!!!

パートナーを得た星野さん。

これからもたくさんの感動を生み出してくれるんだろうな、と思います。

さらなるご活躍、楽しみにしています(≧∇≦)

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