古畑任三郎の記事をコツコツ分析、書こうとしていた矢先、とても嬉しいニュースを聞いた。
「古畑任三郎 傑作選」の再放送になるという(≧∇≦)
関東圏で6月3日から9日まで、月~金曜、後2・45 関東ローカル
先日の放送終了後、「再放送してほしい」などの要望が数多く寄せられたそうだ。
私も見たい(≧∇≦)。
すでに予約はすませた(≧∇≦)
若い方は「古畑任三郎」を見たことのない人もいるだろう。
今後こんなドラマは作られないだろうし、作られたとしても「古畑任三郎」は田村さんと三谷さんの作った唯一無二、真似することはできない作品だ。
ファンとしては、見たことのない方はぜひ、ご覧になってもらいたいと切に願う。
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ラインナップは以下の通りである。
今回、連続ドラマ3シリーズの中から傑作として5作品が選出された。
3日は「汚れた王将」(共演・坂東三津五郎さん放送当時は坂東八十助)
4日は「殺人特急」(共演・鹿賀丈史)
7日は「VSクイズ王」(共演・唐沢寿明)
8日は「ニューヨークでの出来事」(共演・鈴木保奈美)
9日は「再会」(共演・津川雅彦さん)
ということで、大急ぎでこの5作品について解説をし、少しでも多くの人に「古畑任三郎」を見てほしいと思い、推敲ほとんどせずにUPする。
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このラインナップについては妥当ではないかと思う。
本当なら、「しゃべりすぎた男」(ゲスト明石家さんま)も入ってもおかしくないはずだが、スペシャル版の90分だったので放送してもらえないのが悲しい。
いやいや、一番再放送を熱望されているのはSMAP編で、これはいろんな大人の事情で再放送できないらしい。
SMAP版については1記事まるまる書くことがあるので後日想いをつづってみようと思う。
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この中でうれしいのは、鈴木保奈美さんゲストの「ニューヨークでの出来事」だ。
私の中のもう一度見たいランキングで、SMAP編とならんでこれは同率1位になる。
この回は、シリーズの中で唯一、安楽椅子探偵方式をとられている。
【安楽椅子探偵方式とは】
現場に赴くなどして自ら能動的に情報を収集することはせずに、室内にいたままで、来訪者や新聞記事などから与えられた情報のみを頼りに事件を推理する形。
日本では『謎解きはディナーのあとで』シリーズの執事影山などがそれにあたる。
しかもニューヨークロケであるのに、ほとんどがバスの中とカフェが舞台だ。
古畑は、ニューヨークに向かう長距離バスの中で日本人女性に会う。
彼女は古畑が警官と知り、また完全犯罪はありえないという言葉に自分が完全犯罪を遂行し、すでに無罪判決を受けていることを話し始める。
この作品が好きな理由は安楽椅子探偵方式であることと、鈴木さんと田村さんがニューヨークという場所で淡々と、静かに語り聞く場面場面がとても美しかった。
この回のトリックはあとで物議を醸しだしたが、そんなことはどうでもよいくらい結末がとても悲しく、それを見送る古畑のまなざしは優しく、まるで美しい一枚の絵のようだと思ったからだ。
「汚れた王将」も見ごたえのある回だ。
坂東八十助さんが演じるのは「竜王戦」を控えた将棋の名人だ。殺人事件の犯人だと古畑はにらむが証拠がつかめない。
将棋の名人戦を拝啓に息詰まる古畑と名人のやりとりが、本当にすばらしかった。
「殺人特急」は同じ三谷さん作品の「振り返れば奴がいる」の登場人物外科部長の中川淳一がパラレルワールドとして犯人となっている。
この作品で、古畑任三郎の兄も医者であることなどがわかる。
「VSクイズ王」は唐沢寿明さんがクイズ王役である。
途中、古畑任三郎がスポットライトからの挑戦のシーンで
「録画されている方、ぜひもう一度ご覧ください。実におもしろいものが見られます。」
記憶は定かではないがこんなようなことを言う。実際その通りで、だからこのドラマは録画必須であった。
今なら、すべてBlu-rayに焼いて永久保存版にするのに・・と心の底から思う。
「再会」は、いろいろネタバレになるので書くのは控えるが、さすが津川雅彦さん。すばらしい演技力に注目したいと思う。
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繰り返しになるが、ぜひ、見たことのない方は本当に、心の底から見てほしいと思う。
そしてできたら、SMAP編を、こんな時代だからこそ、再放送してほしいものである。
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