期待しかないっ! 宝塚エリザベート25周年スペシャル・ガラ・コンサート

今、これをいいたいっ

パンフレットの表紙から漂う妖艶な美しさに思わず息を呑む。

ラベンダー色の袋から取り出されたパンフレットは、直に触ることさえ申し訳ないほど神々しくて、薄い手袋をはめてページをめくった。

私の想像していた世界とは全く違っている。なんという美しさだろう。

本の題名は「宝塚歌劇団 花組 エリザベート」

それが、私の「宝塚版エリザベート」との出会いだった。

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「エリザベート」とは、19世紀後、オーストリア=ハンガリー帝国の実在した皇后、エリザベートの波乱万丈の生涯を描いた、ミュージカルである。

黄泉の帝王トートがエリザベートに恋をし、何度も死の世界へ誘おうとするが、エリザベートは自分として生きるため、何度もその誘惑から逃れようとする。

生きるとはどういうことか、死とはどんな意味を持つのか、見る者に深く問いかけるストーリーであり、反面、妖艶で不思議な世界に誘って(いざなって)くれる魅惑にみちた舞台だ。

宝塚歌劇団では1996年から上演され、通算上演回数1000回以上、観客動員250万人を突破する宝塚歌劇団を代表する人気演目となっている。

私が初めて宝塚を知ったのは、明日海りおさんがトートを演じる2014年花組のバージョンのブルーレイだった。

明日海さんのトートは一緒に借りたパンフレットを触ることさえできないくらいあまりに美しく、妖艶で、人間離れしていた。

正直に言おう。私は宝塚歌劇団にひどい偏見を持っていた。

母の影響ではあるが、「あれはキワモノであり、演劇ではない」とずっと刷り込まれていた。

しかし、そのエリザベートのBlu-rayが、私の「宝塚歌劇団」という観念完全に一新してくれた。

今まで私の生活圏内の中では、ミュージカルを見てきた部類に人間に入ると思っている。

その私が飛びのいてしまった。

歌、ダンス、演技。

なんというクォリティーの高さだろう。

特にトートの明日海りおさん、ヨーゼフの北翔海莉さん、ルキーニの望海風斗さんの歌唱力は頭を殴られたくらい衝撃的なうまさだった。

ずぶっ・・・

ズブッ・・ズブブブブ・・・

この音はなんであるか・・・。

それは私が見事に、「宝塚沼」にはまってしまった音である。

注:宝塚沼・・・はまると抜け出せない「宝塚歌劇団」というファンの沼。ファンを誘うことを「沼へようこそ」などと使われる。

ああ、見事にはまってしまった。

それからどんな風に沼にはまってしまったか、それは後日書きたいが・・・。

とにかく、「エリザベート」は大切な作品として私の心に刻まれた。

好きすぎて、エリザベートの楽曲「闇が広がる」をカラオケで歌い、「皇帝ルドルフって何よっ?」と友人にドン引きされたのは内緒である。

*注:ちなみに「エリザベート」は宝塚版以外でも、帝劇などで名だたるミュージカルスターさんたち、例えば井上芳雄さん、古川雄大さん、山崎育三郎さんなどがトート役を演じる人気ミュージカルとして上演されている。

 

まだ「エリザベート」に触れたことのない方は、ぜひ、観劇をお勧めする。

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その「エリザベート」が宝塚で上演されて25年ということで記念のスペシャル・ガラ・コンサートとして開催されるというニュースが飛び込んできた。

しかも、宝塚歌劇版の歴代キャストが集結するのだという。

メンバーには、私を魅了した「宝塚歌劇団 2014年花組 エリザベート」のメンバー、明日海りおさん、北翔海莉さんも名を連ねている。

何に一番驚いたかといえば、4/11に退団したばかりの望海風斗さんの名前が入っていることだった。

なんと・・・。

退団して何日も経っていないというのにっ!!

あの狂気に満ちた、イタリアテロリスト、ルキーニで復活だとっっ(≧∇≦)

しかも、5/3からのスペシャルバージョンでは、ずっと見たいと願っていたけれど在団時には演じることのなかったトート閣下の役をやるという・・・。

なんたるっ(≧∇≦)

なんたる、幸せっっ(≧∇≦)

 

望海さんのトート役としての歌が聞けるなんて・・。

宝塚歌劇団屈指の歌唱力の持ち主。のびやかな歌声と豊かな表現力。

雪組在団中、望海トートを見たかったと望んだファンは少なくないだろう。

「闇が広がる」も「最後のダンス」も「愛と死の輪舞」も、CDではなく、舞台で歌っている望海トートとして聴けるっっ。

在団中には考えられなかったこと。

私は感涙にむせんだ(´;ω;`)ウッ…

しかも、しかもだ。

エリザベート役はを明日海りおさんである。

望海トートと明日海シシィのデュエット・・・。

こんな形でお二人共演を見られるとは・・

期待が高まっているのは私だけではあるまい。

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チケットを申し込んだが、さすがにプラチナチケット。手に入れることはできなかった。

あきらめきれずに、ライブビューイングで見ることにした。

そのあとの緊急事態宣言が発令された。

私の住む地域では映画館でのライブビューイングは通常通り上映される。

ライブ中継も追加されたが、チケットの払い戻しがないため、感染対策を万全にして、ライブビューイングへ行くことにした。

 

そして感動を、この目に焼き付けに行こうと思っている。

GW中はほとんどが仕事であったが、これを心の支えとして日々を過ごしている私なのであった。

ああ、今から、ドキドキが止まらない(≧∇≦)

 

5/5の「スペシャル望海風斗ver.」はまだ、ライブ配信が可能だ。

『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』LIVE配信一覧|楽天TV (rakuten.co.jp)

ぜひ、一人でも多くの方に、望海風斗さんのトートを見ていただきたいっ(≧∇≦)

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